皇居の盆栽宮中で盆栽が飾られるようになったのは、幕末の頃から。日本で盆栽らしきものが始まったのが、平安時代末期頃。その間、禅僧や将軍、諸大名、江戸の商人の間で流行したというから、ずいぶん遅れた感じがするが、明治維新後はずいぶんと積極的に用いられるようになりました。明治宮殿の装飾はほぼ切り花ではなく、盆栽になったとも言われています。当時は上流社会の間で、盆栽が流行していたこともあり、皇居の中には諸方から献上された銘木がところ狭しと並び、昭和初期にはその数なんと5,000鉢にも及んだとか。。。
ただ、皇居の中は盆栽にとってはあまり好ましくない環境だったようで、臭いがするからといって肥料は与えられず、忙しいからといって植替えも不十分であったようです。
さらに戦争という悲しい事態に巻き込まれ、結局生き残ったのは、600鉢。それもヒドイ状態で。
ようやく半世紀たち、現在の盆栽はゆっくりと回復してきたようです。
そのような歴史のせいか、皇居の盆栽は私たちが見慣れたきれいに作りこまれた銘木とは姿かたちがいささか異なり、鷹揚とした風格のあるものばかりだとか。
皇居内の盆栽培養場「大道庭園」には、全体の約半数、300鉢ほどが常時スタンバイし、皇居宮殿などで来賓の目を楽しませる日を待っているとか。その中には、なんと3代将軍 徳川家光遺愛と伝えられている五葉松(樹齢530年)もスタンバイ中らしい。
一度見てみたいが、皇居宮殿にでも招待されない限り無理な話なんでしょうね。
それはともかく、今年の国風展でも皇居の盆栽が展示されてましたが、一目でそれと分かる姿をしていました。作りこまれすぎた盆栽に慣れたこの目には、ひときわ新鮮に映り、その鷹揚とした風格と、どこか懐かしい風景に出会えたような姿に、しばし時間をわすれて見入ってしまいました。
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- 2007/04/14(土) 18:04:49|
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